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安曇野市がアウトドア構想案 明科3ゾーン周遊促す 9年度運用へ

東部アウトドア拠点として再整備する方針のあやめ公園(手前)と龍門渕公園(右奥)

 安曇野市は5日、明科地域に整備を目指している東部アウトドア拠点の基本構想案を示した。犀川や前川に近い龍門渕公園とあやめ公園を拠点とするために再整備し、旧国鉄篠ノ井線廃線敷と長峰山を加えた三つのゾーンの周遊を促す。令和6、7年度に基礎設計と実施設計、8年度に拠点整備の工事を行い、9年度中の運用開始を目指す。

 市役所で開いた市東部アウトドア拠点整備基本構想策定委員会(委員長=渡辺守・市政策部長)で構想案を説明した。
 龍門渕公園やあやめ公園、JR明科駅周辺など明科地域中心街を「にぎわい合流ゾーン」とし、両公園内にアウトドア拠点の中核となる「センターハウス」と「憩いエリア」を整備する。センターハウスは休憩スペースや更衣室、足洗い場などの機能を想定している。憩いエリアはキャンプやイベント、キッチンカーで利用できる。
 コンセプトは「人、自然、歴史が〝巡る〟水郷のにぎわい合流拠点」とする。前川のカヌーや犀川のラフティング、長峰山のスカイスポーツ・トレッキング、旧国鉄篠ノ井線廃線敷のハイキングといった「川」「空」「山」の多彩なアウトドアスポーツを楽しめる環境を生かす。
 委員からは外国人や高齢者への対応が大切といった意見が出た。地元の子供たちに拠点に関するヒアリングをし、センターハウスで移住情報を発信する提案もあった。
 市は委員会の意見を踏まえて構想案を修正し、今月下旬からパブリックコメントを始める。来年2月の委員会に改めて構想案を示して、3月までに構想を決定する。