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麻績・聖湖でヘラブナの釣果競う

聖湖の桟橋に陣取り釣果を競う愛好家たち

 麻績村聖高原の聖湖で18日、第35回聖湖へら鮒釣大会(聖高原リゾート主催)が開かれた。県内外から愛好家72人が参加し、新緑まぶしい高原で釣果を競った。

 朝霧が濃い午前5時に大会が始まった。参加者は桟橋に陣取ると、それぞれ釣り糸を垂らして浮きの変化に意識を集中し、わずかな変化を見逃さずにヘラブナを釣り上げていた。
 諏訪郡下諏訪町の男性(63)は「自然の変化の〝読み合い〟がヘラブナ釣りの醍醐味だ」と笑顔を見せた。NPO法人・日本へら鮒釣研究会長野地区長の綿貫千晃さん(57)=中野市=は「大会は集まった愛好家が親交を深めるよい機会だ。釣りを楽しむ環境も維持してもらいありがたい」と話していた。
 麻績村は毎年ヘラブナを放流するなど釣りの資源の維持に努めている。大会長を務める塚原勝幸村長は「大会を通じ聖湖のファンも増えてくれればありがたい」と話していた。