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歩行者天国で塩尻に活気 大門商店街の目抜き通りで月1回の試行スタート

歩行者天国になり、にぎわう大門商店街

 塩尻市の大門商店街の目抜き通りが18日、歩行者天国になった。市と、市が都市再生推進法人に指定している第三セクター・しおじり街元気カンパニーが連携して行う社会実験イベントで、歩きたくなる空間づくりを目指す。11月ころまで、月1回程度行って需要を探る考えだ。

 大門八番町から八十二銀行塩尻支店前の交差点までの県道約200メートルを歩行者天国にした。「えんぱーくピクニック」というイベント名で、キッチンカーやワークショップのブースが並び、市立図書館が「青空図書館」を出した。
 普段は車が行き交う車道で、連れ立って歩く家族の姿が見られた。大門二番町の会社員・湯澤英真さん(36)は「散歩がてら来た。玄蕃まつりなど歩行者天国になることはあるが、子供も安心してイベントに参加できるのがいい」と話した。
 市は、庁内外のメンバーでつくる中心市街地活性化プロジェクトチーム(リーダー・石坂健一副市長)を設けている。民間からは塩尻を盛り上げたいという意欲をくみ、30代を中心とした若手事業者が参加している。
 本年度は住民や商店主らによる主体的な活動を目指す「大門まちづくり共創会議」を開いており、イベントにつながった。石坂副市長は「これだけの人が来てうれしい。まずはスモールスタートだが、訪れた人たちが"こんな街があってもいい"と思ってくれれば」と期待していた。