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青峰高生が酒林作り挑戦 森林環境科の2年生7人 中善酒造店が講座

南社長(中央奥)の助言を受けながら、刈り込みばさみを手に酒林を作る生徒たち

 本年度、酒米の試験栽培に取り組んだ木曽青峰高校(木曽町)森林環境科の生徒が5日、青々とした杉の葉を集めて作る「酒林」作りに挑戦した。昔から新酒の蔵出しに合わせて酒蔵や酒屋の軒先につり下げられる杉玉のいわれや作り方を、実践しながら学んだ。

 地元の酒蔵・中善酒造店の南俊三社長(50)を講師に、木曽地域の農林業や伝統文化を学ぶ同科ビジネスコースの2年生7人が体験した。杉の葉を一定の長さにそろえ、球状の芯に挿して原型を作り、刈り込みばさみなどで丸く形を整えた。杉玉には蔵人の安全の願いも込められることも教わった。
 この日仕上がった大小2種類の酒林は6日、同蔵の軒下などにつるされる。南社長は「酒造りにとどまらず、地域の歴史・文化を総合的に伝えていく必要がある。そういった地域企業の考え方を知ってもらいたい」と初めて企画した講座の狙いを話していた。

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