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力振り絞り「木馬」引き 上松で全国大会

木馬を引いて勢いよくスタートダッシュする選手たち

 上松町の林業の歴史を伝える伝統行事で、ヒノキの丸太を積んだ木製そり「木馬」をチームで引く「全国木馬引き大会」(実行委員会主催)が21日、JR上松駅前で開かれた。一般の部に20チーム、子供の部に3チームが参加し、タイムを競って優勝を目指した。

 5人一組で出場する一般の部では、長さ約4メートルの丸太5本を積んだ約300キロの木馬を引いて、ロータリー1周約80メートルを全力疾走した。コーナーをうまく回り切れるかが勝負の鍵で、大回りか小回りかでチームの戦略が光った。最後の数メートルは緩やかな登り坂で、力を振り絞った選手たちは地面に倒れ込むようにゴールしていた。
 27秒50で優勝した「関西電力木曽水力センター 土木」のメンバー・朝倉龍司さん(23)=上松町小川=は「日頃の業務で培った体力が生かされ、メンバー個々の能力を最大限発揮できた。来年も出ます」と話していた。

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