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防災意識向上 遊び感覚で 塩尻・吉田で初の催し

がれきの下敷きになった人形「吉ダー子」を救出する子供たち

 塩尻市の吉田地区ふるさとづくり協議会は8日、よしだ防災公園で「防災イベント」を初めて開いた。防災ゲームや非常食の炊き出し、緊急車両の展示などがあり、幅広い世代の区民でにぎわった。

 防災ゲームは心肺蘇生の手順を体験するトレーニングや、水消火器での的当て、がれきの下敷きになった人形「吉ダー子」の救出などがあり、遊び感覚で防災意識を高めた。令和4~5年度の県地域発元気づくり支援金で購入した防災備品を活用した。
 吉田小学校4年・本間慶多君(10)は「心臓マッサージは結構大変だった。ふだんはできない体験ばかりで楽しい」。防災士で地区の防災担当区長・神澤隆夫さん(63)は「世代間交流を通して防災意識を高め、いざという時に備えたい」と話していた。
 同時開催の「吉田ふれあい広場」には地元有志がカフェやバルーンアートの店などを出店した。新鮮な農作物販売もあった。協議会長の赤津政義さん(78)は「住民参加型の催し。さらに参加を広げていきたい」と話していた。