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塩尻の吉田小5年・古田渉留君 ロボコン全国大会へ

全国大会への出場チケットを手にする古田君と、手作りのロボット

 塩尻市の吉田小学校5年生・古田渉留君(10)は11月19日、東京都内で開かれる全国大会「小学生ロボコン2023」(実行委員会主催)に出場する。公式キットと決められた材料で手作りしたロボットの性能や操縦技術を競う大会で、古田君は8月下旬、長野市内で行われた「長野予選会」に出場し、見事に最高賞の「優秀賞」を受け、全国大会への出場権を得た。

 「作ることが好き」という古田君は、7月に塩尻市内で開かれたロボット講座に参加した際、予選会を知り、参戦することにした。予選会には県内から5人が出場した。会場には紙コップが糸でつるされたり床に置かれたりしていた。競技時間は2分間で、自作のロボットを操り、スタートゾーンから紙コップのあるゾーンに進み、紙コップを取り、スタートゾーンに持ち帰る。高い位置にある紙コップほど得点も高くなっており、持ち帰った紙コップの合計得点で競った。
 古田君のロボットは車輪で前後左右にきびきびと動ける。ボディーの一部を上下に伸縮させ、つるされたコップも確保できる。予選会では、2番目に得点の高い紙コップを狙うなどして得点を重ねた。特に工夫した点はコップを持ち帰った後、本体から離す仕組みだ。トラックが荷台を傾けて積載物を降ろすように、板を傾けてコップを離せるようにした。
 予選会は「宇宙にある小惑星に向かい、探査機(ロボット)でサンプル(紙コップ)を採取し、地球に帰還する」とのイメージで行われた。古田君のロボットは金色に彩られており「人工衛星をイメージした」と語る。
 全国大会は、個人戦だった予選会とは異なり、チーム戦になる見込みという。大会前には事前キャンプも予定され、古田君は「今から楽しみ」と話している。