教育・子育て

信大生が無償の塾を準備 子どもたちの学習を支援

チラシを手に夏休みの企画をPRする田中代表(右)と堀川副代表

 信州大学(本部・松本市旭3)の学生有志が「塾サークルふくろう」をつくり、本格的に始動する。小学生~高校生を対象に、10月から無償で学習支援をしていく計画で、手始めに夏休みに試行的な催しを企画。「宿題手伝います!」と銘打ち、7日と8日、21日と22日の4日間、松本市城東公民館で、受験勉強を含め子供たちの学びをサポートする。

 理学部2年の田中優大代表(19)と堀川朗生副代表(19)を中心に学生12人が参加する。田中代表は、金銭的な事情で塾に通えない友人がいたといい、学校外でも誰もが学べる場の必要性を感じていたという。2年生になって時間的な余裕が生まれ、塾講師が職業ではない学生なら無償も可能だと提案。子供に教える経験が糧となる、教員免許取得を目指す学生らにも声を掛け、6月半ばに大学公認サークルを発足させた。
 英語、数学、国語、理科、社会の5教科全てを対象に、月1回から始めて軌道に乗れば週1回程度の夕方~夜に予定。誰でも参加できる。会場は公民館と信大松本キャンパスの教室を視野に入れ、子供たちが大学を知る機会にもしたい考えだ。希望があれば大学以降の学習内容やプログラミングといった発展的な内容も指導するなど学生ならではの工夫も構想している。
 メンバーには家庭教師や塾講師の経験者もいて、田中代表は「才能を伸ばすサポートができれば。学生なので親近感を持ってもらい、気軽に来てほしい」と話している。
 夏休みの企画は予約不要で、午後1時から5時まで(8日は午前9時から)の時間内いつでも学生が対応する。試行のため有料とし、小学生100円、中学生200円、高校生300円。問い合わせはメールで田中代表(22s2018b@shinshu-u.ac.jp)へ。