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がん患者の気持ちに寄り添う タオル帽子製作会、22日に

自身のサロンでタオル帽子を手に製作会への参加を呼び掛ける根石さん

 がん治療中の人がかぶる「タオル帽子」を手縫いして、病院に寄贈するボランティア活動に取り組む松本市の有志が、仲間を増やして活動を広げようと、22日に松南地区福祉ひろば(松本市双葉4、なんぷくプラザ1階)で製作会を開く。患者同士の交流の場にもなっていけば、との思いを込めて初めて企画した。

 自身もがんを経験し、今春に同市南松本2で医療用ウィッグ店兼美容室を開業した根石まきさんらが開く。
 タオル帽子は、抗がん剤治療などで脱毛した人が病院や家でかぶる。フェースタオル1枚から一つできる。頭皮に直接当たるため肌触りの良い柔らかい生地であることが大切。材料は常時募っており、タオルの寄贈だけでも大歓迎だ。かぶりやすさと同時に見た目の良さも追求している。完成した帽子は信州大学医学部付属病院(同市旭3)に届けている。
 根石さんは、病気になって不安な気持ちを少しでも前向きにして、おしゃれを楽しんでもらえればとの思いで、医療用ウィッグ店兼美容室を開業した。美容室は、脱毛期から地毛回復後まで、患者が人目を気にせずゆったり過ごせるように完全個室のプライベートサロンにしている。このために、医療美容師の知識も身につけた。
 製作会は午前10時から正午までで裁縫道具を持参する。根石さんは「活動の輪を広げて周知を進め、必要な人にタオル帽子を届けられるようにしたい」と話している。
 申し込み、問い合わせ松南地区福祉ひろば(電話0263・28・0168)か松南地区生活支援員の新田洋子さん(電話070・8684・8025)へ。