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豊科南穂高の環状交差点完成 7日午後3時開通

完成した市内2カ所目の環状交差点。7日に開通する

 安曇野市が豊科南穂高の市道十字路交差点で建設を進めていた環状交差点(ラウンドアバウト交差点)が完成した。交差点内が時計回りの一方通行になる信号機のない円形の交差点で、導入は市内2カ所目になる。信号機に頼らない交通システムのため、停電時も円滑な通行ができるなど災害に強い。7日午後3時に開通する。

 環状交差点は、緊急時はヘリポートになる県民豊科運動広場と市防災広場を結ぶ物資輸送路に位置する。安曇野赤十字病院や市役所も近くにあり、太田寛市長は31日の定例記者会見で「防災面でも重要なルートになっている」とし、災害時の有効性に期待した。
 交差点部は直径32メートルで、中心から順に「中央島」、大型車が内輪差で曲がり切れない際に乗り上げられる「エプロン」、車道、歩道で構成される。総事業費は約1億2600万円。交差点内の環道を通行している車両が優先で、環道を出る際は左側の方向指示器を操作し、交差点を出るまで合図を続ける。
 県警によると、県内の環状交差点は今年3月31日時点で飯田市3カ所、北佐久郡軽井沢町2カ所、須坂市2カ所、下伊那郡高森町1カ所、北安曇郡白馬村1カ所、安曇野市の豊科・堀金烏川境1カ所の計10カ所に設置されている。豊科南穂高は11カ所目になる。
 市が令和元年度から周辺で取り組んでいる道路改良事業の一環で行われ、環状交差点部分は昨年7月の着工から約1年かけて建設された。7日に開通式とテープカット、通り初めが予定される。

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