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地域防災、中学生も担い手に 松本・村井町町会が学習会

消防団員の指導で放水体験をする中学生

 松本市の村井町町会は30日、村井町第一公民館で、地元の中学生を対象とした防災学習会を開いた。筑摩野中学校の生徒12人が参加した。防災器具を使う体験をするとともに、地震が起きた際の行動をグループで話し合い、災害発生時の中学生としての行動を考えた。

 防災器具の体験では、可搬式消防ポンプを実際に使って放水を体験をした。地元の消防団員が使い方を説明し、生徒たちは実際にホースを持って放水した。団員の補助なく、1人で放水する体験もし「(筒先が)重い」と口にする生徒もいた。段ボールベットや簡易トイレの組み立ても体験した。
 グループでの話し合いでは、1人で家にいた時や登下校中に地震が発生した場合、どうしたらいいかを話し合った。1年の飯岡里緒さん(12)は「非常時に役立つものは、1人では準備できないものが多いことが分かった。災害時は近所の人と協力したい」と話した。
 鈴木嗣町会長(67)は「地域でどんな活動をしているか理解してほしいと思い、計画した。災害時には中学生に手伝ってもらうこともあるかもしれないので、体験してもらえて良かった」と話していた。