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宿泊施設利用者の手荷物をバスターミナルへ無料で配送 上高地で実証実験

荷物を宿泊施設で預ける利用者(右)

 松本市安曇の景勝地・上高地の上高地観光旅館組合(青栁浩一郎組合長)と環境省中部山岳国立公園管理事務所(森川政人所長)が1日、宿泊施設利用者の手荷物を配送するサービスの実証実験を始めた。帰路に就く人の荷物を、参加施設から上高地バスターミナル付近まで運ぶ。環境にも配慮する効果的な方法を確立する検討材料にする。

 五千尺ホテル上高地、ザ・パークロッジ上高地、上高地ホテル白樺荘、上高地アルペンホテル、上高地ルミエスタホテル、上高地温泉ホテル、上高地帝国ホテルが7施設が参加。30日までの間、各施設がそれぞれ可能な日に、無料で施設から上高地郵便局・上高地消防隊詰め所前に荷物を運び、利用者に渡す。
 手荷物の運搬サービスがないのか、以前から宿泊施設に問い合わせがあった。上高地への来訪者が多様化し、大きなスーツケースを引く観光客の姿も見られる。
 実証実験で手荷物を預けた人たちにアンケートを取り、荷物の受取場所、金額などを尋ねる。青栁組合長は「上高地は観光地。お客さまの満足できることをしたい」とし、森川所長は「課題を確認し取り組みを充実させたい」と話していた。