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もう一度学校 笑顔で修了 木祖村 17人 生きがいづくり励み

閉式後、県産牛を使ったカレーライスの給食を味わう修了生。牛乳にはココア味の「ミルメーク」を混ぜた

 木祖村の多世代交流事業「もいちど小中学校」の修了式が7日、木祖村の木祖小学校であった。村内外の17人が、遠足に同行して子供たちの歩く速さに驚いたり、学校給食を味わいながら往時の思い出に浸ったりと、思い思いに楽しんだ1年間の〝大人の学校ごっこ〟を振り返るひとときだった。

 住民が小中学校に通い、子供たちと一緒に学校行事にも参加するコミュニティースクールで、村教育委員会が企画して2年目だった。修了式会場となった「外国語教室」で、青木信一教育長から1人ずつ名前が読み上げられた修了生は〝元気いっぱい〟に返事をして、「生きがいづくりに励んだ証」としたためられた修了証を受け取った。
 小中学校長の講評はユーモアたっぷりだった。木祖小の小河保宣校長は、昨年5月の入学式の際に交わした約束「交通安全に〝うんと〟気を付ける」を実践した修了生の頑張りをたたえた。木祖中の手塚俊彦校長は、新年度に中学生が予定する木曽駒ケ岳への登山に触れながら「よろしければご一緒に。無理にとは言いませんが」と呼び掛けて笑わせた。