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松本産の大輪「ラナンキュラス」 国際園芸博覧会に出展へ

色とりどりのラナンキュラスが栽培されているフラワー・スピリットのハウス

 松本地域などの花き生産者でつくる会社「フラワー・スピリット」(松本市和田)が手がけるラナンキュラスが13~25日、中東のカタール・ドーハで開かれる国際園芸博覧会に出展される。県が初めて海外で行う、県産花きの輸出プロモーションとしての出展で、中東地域での認知度向上と販路拡大を目指す。

 松本の冷涼な気候と朝晩の温度差、日照量の多さを生かして、日持ちする上質な花を通年栽培している。中でもラナンキュラスは、10年に1度開かれる世界最大規模の花きと園芸の博覧会・フロリアードで平成24(2012)年と令和4年に最優秀賞を受賞するなど、世界的に高く評価されている。今回の博覧会には、4年に最高賞に輝いた「綿帽子」など計29品種を出展し、商談やPRを行う。
 近年、ハウス栽培の暖房に使う燃料費や、輸送費、資材価格高騰で花き農家は苦しい状況が続いているが、上條信太郎社長は海外での新たな試みに「花は国や言語を超えて、人の心を動かす」と話し、期待感を示した。