地域の話題

患者の声を業務改善で重視 松本市立病院が回答添え掲示

市立病院の医療相談室前に張り出された「患者の声」と病院側の回答文書

 松本市立病院(波田)は、患者から寄せられた病院への意見や要望を2階ロビー奥の医療相談室前に張り出している。院内7カ所に置いた「患者の声」意見箱や、インターネットを活用した「患者満足度調査」のアンケートに寄せられた意見に、病院側の回答も記載して掲示している。病院の医療相談室は「職員が気付かない内容も多い。病院改善の参考になるので今後も意見を寄せてもらえれば」としている。

 意見箱に寄せられた「患者の声」は以前から張り出していた。今回、昨年7~12月に行った患者満足度アンケートに寄せられた意見を新たに張り出した。意見は毎月10件程度寄せられている。浴室の利用に関する苦情には、病院側が浴室の予約方法や使用のルール作りを検討していると回答した。「シャワー室に時計がほしい」との要望に対して、病院側がすぐに壁掛け時計を設置するなど改善に努めた。
 寄せられた意見は医療相談室でとりまとめ、担当部署に回答を求めている。相談室の医療コーディネーター・安藤美喜子さんは「患者さんに開かれた病院づくりに必要なこと」として、意見を張り出した。患者満足度調査を担当する、病院の質向上委員会の丸山和子副看護師長は「患者さんの率直な意見は非常にありがたい」と話し、今年も7月から調査を行うことにしている。