美ケ原高原でのんびり 牛の放牧始まる

松本市郊外の美ケ原高原にある美ケ原牧場で19日、今年の牛の放牧が始まった。標高1900~2000メートルの広々とした台上で、牛たちは伸び伸びと一夏過ごし栄養を蓄える。
初日は青空の下、山形村からトラックに乗って13頭の乳牛が牧場に到着した。順番に体重を測ってから柵内に入った。草地に来たのがうれしいのか、一斉に駆け出す場面も見られた。
牛は主に中信地区から運ばれ、ピーク時には約300頭が集まる。涼しい環境の高原で10月20日ころまで過ごす。
美ケ原牧場畜産農業協同組合の百瀬勤組合長=松本市入山辺=は「牛たちは元気に大きく育ってほしい。観光客にはマナーを守って見てもらえれば」と話していた。