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遊休地でエゴマ栽培 筑北の住民が脱穀作業

収穫したエゴマの種を振るい落とす参加者

 筑北村内の住民ら15人がこのほど、西条の農業用ハウスでエゴマの脱穀作業に取り組んだ。6~10月に東条の遊休農地で栽培に取り組み収穫したエゴマから、油分をたっぷり含む細かな種を取り出した。

 収穫してハウス内で約2週間乾燥させたエゴマの束をブルーシートの上でたたいて種を振るい落とした。枝葉と一緒に落ちた種は直径1ミリに満たないほど小さいため、昔ながらの農具「唐箕」を使って振り分けた。参加した女性(74)は「世間話をしながらの作業が楽しい」と笑顔を見せた。
 エゴマの栽培は、地域住民とともに遊休荒廃農地解消に取り組むJA松本ハイランド聖南支所(松井英高支所長)の活動の一環で、年内にも村内の加工施設で油を搾って参加者に分配する。
 一之瀬知卓担当理事(71)は「作業を通じ地域のつながりが深まれば」と願っていた。

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