職人技に興味津々 松本・藤原印刷が工場公開

松本市新橋の藤原印刷は17日、印刷工場の公開イベント「第3回心刷祭」を開いた。「紙積み」「断裁」「印刷立ち会い」など、印刷を巡るさまざまな工程を、作業体験や見学ツアーで紹介した。美しい印刷を支える多彩な機器と職人技に、子供も大人も目を輝かせていた。
「印刷立ち会い」では、見学者が発注者役になり、自分の注文で印刷の仕上がりが微調整される過程を体験した。印刷オペレーターの技術と知識に触れ、見学者は憧れのスターを見るような目になっていた。埼玉県草加市のデザイナー・松村美乃里さん(43)は「印刷の工程が深く分かり、発見がたくさんあった」と喜んだ。「断裁ショー」では、大きな紙1000枚を一気に切りそろえる職人技が披露され、拍手が出ていた。
印刷に関わる工程と、人の思いに触れてもらう機会として2年ぶりに開いた。松本市波田から母親と訪れた川手星七君(8)は「印刷の仕事をしてみたくなった」と話していた。