海外の観光業者信州満喫 王滝では滝行 6日間の体験ツアー

北米や欧州の旅行会社、メディア関係者10人が10日まで県内に滞在し、トレッキングや酒蔵見学、農業体験などをしている。県観光機構が主催する6日間の体験ツアーで、自然や文化体験を楽しむ旅行「アドベンチャートラベル」で豊富なメニューをそろえられる信州の魅力をPRしている。
雨天となった2日目の6日は、霊峰・御嶽山の山岳信仰が今も息づく御嶽古道(王滝村)のトレッキングを楽しんだ後、3合目にある清滝で滝行を体験した。白装束に着替え、1人ずつ滝に打たれて心を静めた。アルバニアの旅行会社で働くローレン・ローチョさん(31)は初めての来日で「木曽は自然がきれいで、文化と宗教が合わさっている面白さがある」と話していた。
11日に北海道で開幕する、世界約60カ国の観光関係者向けの商談会や体験ツアーが催される「アドベンチャートラベル・ワールドサミット」に合わせた企画になる。県観光機構パブリック事業部の金子孝明さんは「地域が大切にしているものに敬意を払い、地域に根差したものを好む外国人観光客を呼び込める。機構としても地元と観光客の橋渡しをしていきたい」と話していた。