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蟻ヶ崎高校の43回生 思い出のパルコで同期会

パルコでの同期会を盛り上げようと張り切る実行委員会のメンバー

 松本蟻ケ崎高校を平成3(1991)年に卒業した43回生が、卒業30周年記念の同期会を、青春の思い出の場所である大型商業施設・松本パルコ(松本市中央1)で10月22日に開く。新型コロナウイルス禍の影響で2年遅れで計画していたところ閉店のニュースが入り、「これは運命」とパルコに開催を持ちかけて快諾を得た。思い出に残る会にしようと仲間たちが盛り上がっている。

 会のタイトルは「ぎんがの集い1991 LOVE ARICO―大人のぎんが祭」。会場となる6階特設会場に、当時ヒットしていた「ボン・ジョビ」や「プリンセス・プリンセス」をBGMとして流し、パルコで扱っていたDCブランドの服や高校時代の体操着をマネキンに着せて並べる。「クラスマッチ」形式のクイズも予定する。食事も思い出の味を用意する予定だ。あらゆる方法で高校時代をよみがえらせる。
 有志23人で実行委員会をつくり、何度も集まって計画を練ってきた。パルコにまつわる思い出は多く「頑張ってアルバイトをしてお金をため、パルコのバーゲンに行った」「喫茶店やゲーセン(ゲームセンター)に行って、パルコをぶらぶらするのが定番のデートコースだった」など話が尽きなくなる。委員長の浅井弘道さん(50)は「パルコがなくなると聞いた時は信じられない思いだった。精神的な支柱だった」と惜しみ、「全学年8クラス355人のうち、なるべく大勢の人に参加してもらい盛り上がりたい」と意気込む。
 パルコの佐藤崇課長(53)も「(令和7年2月末の)閉店が迫ってきた中、これまでお世話になった地域の人たちにお礼をしたい。若い時にパルコで買い物していただいた世代なので、ぜひ楽しんでもらえたら」と話す。当日は駐車場代や買い物券をサービスして協力する。
 10月15日まで参加を呼び掛けているほか、趣旨に賛同してくれるスポンサーも同時募集している。詳細はホームページ(https://arigasaki43.wixsite.com/ginga1991)へ。