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図書館へ送迎 入居者笑顔 セントラル・ビオスが運行

施設の職員に付き添ってもらって本を選ぶお年寄り

 ウェルライフ信州の複合福祉施設、セントラル・ビオス(松本市大手2)は、介護付き有料老人ホームの入居者が松本市中央図書館を利用できる「図書館定期便」の運行を始めた。入居者を送迎して職員が付き添って本を選び、外出と読書を楽しむ機会を提供している。

 毎月第4木・金曜日に、希望者を中央図書館まで送迎し、職員が車椅子を押したり館内を案内したりして、本選びを手伝っている。手芸や料理など趣味の実用書や、世界遺産や山の写真集などが人気で、豊富にそろっている郷土の本を借りては懐かしみ、施設で読書を楽しんでいる。
 料理の本を手にした90代の女性は「施設に入居してやらなくなったけれど、料理は好きだった。安くていかにおいしいものを作るかが大事」と顔をほころばせていた。
 レクリエーション課の村松孝さんは「自分の目で見て選べるのでとても喜ばれている。図書館に来ることで、社会とのつながりも実感できる」と意義を話していた。