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和装で街歩き 漂う清涼感 松本で催し

浴衣姿で街歩きを楽しむ参加者

 着物や浴衣姿で街歩きを楽しむ「和装あそびの会」が30日、松本市中心街の中町通りで行われた。県内外から20人が参加し、中町商店街を巡るスタンプラリーや本格的なお茶席を楽しんだ。

 通り東側の沖縄料理店「城 GUSUKU(グスク)」の敷地内にある蔵に茶席が設けられ、参加者に裏千家の作法で抹茶が振る舞われた。街歩き体験では、協賛店8店舗を巡って集めたスタンプ数に応じて景品が当たるビンゴ大会もあった。
 同市和田の後藤貴志さん(84)は夏休みで東京から訪れた孫の中学1年生・まなこさん(12)を連れて参加し「松本で思い出を作ってほしい」と話した。まなこさんは「浴衣を着るのは初めてで新鮮。今度、夏祭りがあったら着てみたい」と喜んでいた。
 和服の手入れ専門の老舗・京屋(松本市並柳3)が着物や浴衣の愛好家を増やすことを目的に平成15(2003)年に始めたイベントで、年3回ほど開いている。新型コロナウイルスの影響で近年は中断していたが、今年5月に再開した。京屋の清水崇秀代表は「着物を普段着として楽しむきっかけを提供したい。次回は11月に開きたい」と話していた。