地域の話題

狼煙リレーで地域一つ 塩尻東地区

桟敷の高台でのろしを上げる参加者たち

 塩尻市の塩尻東地区地域づくり連絡協議会歴史・文化部は30日、恒例の「狼煙上げリレー」を行った。地区内9カ所で次々に点火して煙を上げてつなぎ、戦国時代に思いをはせた。

 リレーによって地域の絆を感じ取ることも狙いで、8回目となった。65人が参加し、午前9時10分から3分ごと、20分ずつのろしを上げ、見学者も25人いた。3カ所目となる桟敷の高台には6人が集まった。ドラム缶を連結し、上部にトタンを巻いて煙突状にして、中に針葉樹の葉や生木を入れた。2カ所目の堀ノ内でのろしが上がるのを確認すると「上がっている」「次は俺たちだ」と手際よく点火した。風があったため白煙は横に流されながらも夏空にたなびいていった。
 歴史・文化部長の篠原隆志さん(77)は「戦国時代のことを思いながらのろしを上げる夢のある行事。地区の中で連携するのでつながりを感じる機会でもある」と話していた。