政治・経済

松本市議選 中心市街地で投票率上昇

 23日投開票の松本市議会議員選挙の投票率は40・80%で前回選を2・93ポイント下回り、補選を除いて戦後最低を更新した。地区別に見ると、芳川や鎌田など有権者数が多い大票田ながら立候補が少ない地区などで3割前半と低調な一方、松本パルコの閉店発表などに揺れる中心市街地は前回選より上昇した地区が多かった。

 市議選の投票率は、84・52%だった昭和46(1971)年以来13回連続で低下した(補選を除く)。前回選より上昇したのは全35地区中10地区で、このうち8地区は現職1人、新人4人の激戦となった中心街の深志ブロックだった。中でもパルコがある第一地区は上昇幅が4・88ポイントと、全地区で最も大きかった。
 中山間地の安曇や、郊外の松原、梓川、波田は7ポイント以上低下した。投票率上位は奈川(64・33%)、新村(59・67%)、安曇(56・43%)。下位は芳川(33・74%)、鎌田(34・06%)、今井(34・19%)だった。
 年齢別では、70代が最も高い58・67%、60代が54・17%、80代以上が45・09%と続く。低い方では90代以上が18・19%、10代が18・71%、20代が19・55%と2割未満。働き盛りの30代は29・81%、40代は37・20%、50代は44・00%だった。
 25日に31人に当選証書を付与した市選管の赤羽正弘委員長は、投票率低下について「残念だ。自分のまちのことを自分の事として考えてほしい」と話した。

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