「祭」テーマに川柳 山形村社協が入賞者表彰

山形村社会福祉協議会は18日、「祭」をテーマに公募した川柳企画の入賞者表彰式をデイサービスセンターいちいの里で開いた。村内施設やインターネット上で2月に投票を受け付け、応募作81句の中から4句が優秀作品に選ばれた。新型コロナウイルス禍の中でも川柳を通じて思いをつなげようとの企画で、入賞者4人に表彰状が贈られた。
小学生以下の部、一般の部の2部門で計152票の投票があり、各部門で得票数の多かった2作品を選んだ。小学生以下の部では、「おまつりだわたがしたこやきりんごあめ」の作者で山形小学校2年の塩原茉歩さん(8)、「火がこわくなかなか焼けぬ繭玉よ」の句を作った山形小4年の金子実祐さん(10)が選ばれた。塩原さんは「楽しそうな夏祭りに行ってみたいなと思って作った」と句に込めた思いを紹介。金子さんは三九郎の思い出を詠み「入賞すると思わなかった」と喜んだ。
一般の部では、「あの戦あとの祭りとならぬまに」の句を詠んだ藤沢峯登さん(75)=中大池、「夏まつりゆかた美人はマスク詐欺」の句を作った百瀬章さん(69)=下竹田=が選ばれた。藤沢さんは、ロシアによるウクライナ侵攻が1年以上におよぶことに心を痛め「1日も早く終わってほしいと思い句を詠んだ」と話した。百瀬さんは、マスクが日常になったコロナ禍での体験を基に句を作ったといい、2年連続の入賞となった。