地域の話題

市民撮影の8ミリフィルム集め編集 昭和の松本を映画に

「まつもと日和」の編集を行った三好監督(右奥)と学生たち

 松本市の市民団体「まつもとフィルムコモンズ」は25日と26日に、松本市中央公民館(Mウイング6階)で地域映画「まつもと日和」を上映する。多くの市民が8㍉フィルムで家族と共に撮影した昭和の松本の姿を、提供者へのインタビューを交えて編集し、過去と現在、未来を家族愛と地域愛で紡ぐ作品となっている。

 安曇野市をはじめ全国で同様の映画を製作してきた三好大輔監督(50)=松本市清水1=が手掛ける。昨年6月から昭和期に撮影した8㍉フィルムの提供を市民に呼び掛けたところ、345本が寄せられた。このうち184本をデジタル化して編集した。全員が県外出身の信州大学の学生8人が協力し、提供者宅を訪ねて短く編集した映像を見てもらいながらインタビューを行い、懐かしむ家族の様子も映している。
 このほど三好監督宅で行われた編集の打ち合わせで、信大人文学部2年生の坂田和ノ介さん(21)は「長い映像の中からどのシーンを選ぶか迷い、短くする作業が大変だった」と話し、同3年生の後藤湧力さん(21)は「貴重な話がいろいろ出てきて松本の文化を学べた」と感謝していた。
 上映時間は約60分。25日は午後1時半と5時からの2回、26日は午前20時、午後2時、7時からの3回上映する。入場無料。投稿動画サイト・ユーチューブで予告編が見られる。問い合わせはまつもとフィルムコモンズ事務局(電話090・3535・6519)へ。