政治・経済

空き家の無料相談会 松本市が毎月実施

空き家の活用方法の相談に乗る不動産の専門家(左)

 松本市は、市内の空き家の有効活用につなげようと、相談会を毎月実施している。空き家の売却や貸し出しを考えている市民が、不動産の専門家に無料で相談できる機会で、開始した昨年8月から1月までに計12件の相談が寄せられた。市内には約2000軒の空き家があり、市移住推進課は「空き家の使い道を考えるためにも積極的に相談に来てほしい」と呼び掛けている。

 相談会は毎月第4火曜日の午後1時から4時まで実施している。1回3組まで予約制で受け付け、市と協定を結んでいる県宅地建物取引業協会中信支部と、全日本不動産協会県本部から派遣された不動産業者が、1件につき1時間以内で相談を受ける。12件の相談の内訳は市内在住が9件、市外在住が3件だった。
 1月23日の相談会では2件を受け付けた。今井の男性(80)は「実家が2年ほど前から空き家になり、どうすればいいか困っていた。無料でアドバイスを聞けて良かった」と話していた。名古屋市の女性は「親族名義の家が空いて賃貸で活用できれば」という内容で専門家に相談していた。
 市は令和元年11月に「空き家バンク」を開設し、市内の空き家活用を促進している。市移住推進課は「空き家の状態が長期間続けば、不法侵入や不法投棄などにもつながりかねない」とし、無料相談の活用を呼び掛けている。
 今月の相談会は27日に行われる。予約や問い合わせは同課(電話0263・34・3193)へ。