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故郷の風景 大きな絵に 上松小創立150周年 全校児童 6枚描く 絵本作家・藤岡さんと共に

「木曽駒ケ岳と寝覚の床」の下絵に絵を描き込む児童

 上松町の上松小学校全校児童156人は14日、町出身の絵本作家でイラストレーターの藤岡牧夫さん(74)=長野市=と一緒に、町から見える木曽駒ケ岳をテーマにした大きな絵画6枚を仕上げた。同校の創立150周年を記念した取り組みで、夢のある故郷の風景を描き込んだ。

 藤岡さんが貼り絵で春夏秋冬とクリスマス、浦島太郎伝説が残る景勝地・寝覚の床を表現した下絵を用意し、児童たちはその上に思い思いに絵を描いた。縦2・18㍍、横3・2㍍の世界に、切り絵や貼り絵、折り紙で好きなものを描いた。失敗を恐れずにクレヨンやカラーペン、色鉛筆で直接描き込む子もいた。
 「寝覚の床から見える木曽駒ケ岳」の班は、奇岩がそびえ立つ木曽川にヒトデやカニ、イルカといった海の生き物もすまわせた。川上明宏校長は「まるで竜宮城だね」とほほ笑む。
 「冬の木曽駒ケ岳と町出身の大相撲・御嶽海関をかたどった雪だるま」の班は切り絵で雪の結晶を表現し、雪やミカン、お年玉が降ってくるユーモアたっぷりな1枚となった。4年・木下乃音さん(10)は「みんなで協力して上手にできた。うれしい。新しく入学してくる子にも見てほしい」と話していた。