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桃から生まれた?ハートの桃 松本の村上信一さんの畑で見つかる

小さなハート形の桃がくっついた「べにみなみ」を見せる村上さん

 松本市笹賀の果樹農家・村上信一さん(65)が、栽培している桃の中からユニークな形の実を見つけた。一つの桃に「桃から生まれた桃太郎」ならぬ小さなハート形の桃がくっついており、かわいらしい見た目をしている。

 村上さんが収穫時に見つけた。家族に見せて飾り、友人に写真を送ったところ「(形が)不思議でかわいいね」などと反応があった。普段は出荷品として形や色、味の良い物ができるように気を使っているが、思わぬ自然のいたずらに「桃から子供が生まれてきたみたい。収穫の忙しさも忘れてほのぼのとした」と顔をほころばす。
 「べにみなみ」という松本で初めて確認されて平成26(2014)年に登録された品種で、「あかつき」の枝変わりだという。今年は遅霜の影響で苦労したが、例年通りに糖度が乗った桃が収穫できているといい「こうやって毎年新しい発見があるから頑張れる」と話していた。