教育・子育て

電気機器組み立て技能検定2級  松工生が1~3位独占

難しい技能検定2級で成績トップ3を独占した(前列左から)宮澤君、田中君、三原君

 松本工業高校の電気工学部の生徒たちが、松本市内でこのほど行われた電気機器組み立てシーケンス制御作業の技能検定2級に合格し、成績で1~3位を独占した。2級は主に社会人が挑む、合格すること自体が難しい検定で、学校関係者は快挙を喜んでいる。

 本年度の部長を務めた田中修也君(18)=電子工業科3年=が1位となり、県知事賞を受けた。宮澤尚人君(17)=同2年=が2位、新年度の部長になる三原千周君(17)=同=が3位で、それぞれ県職業能力開発協会長賞を受けた。
 検定は実技と筆記試験があり、実技では当日配布される指示書通りにプログラミングを行い、電気機器を動作させる。今回の2級検定では受検者35人中、合格者は14人で、合格率は40%だった。同校からは7人が挑戦して4人が合格した。
 2級検定はさまざまな種目があるが、トップ3には一般企業の社員が名を連ね、高校生は同校の3人だけとなっている。同部の倉田真顧問(44)は「年に一人合格できればというレベル。上位独占は大変に名誉なこと」と喜ぶ。
 田中君は「実技試験はかなり焦ってしまって、合格できるか不安だった。1位と聞いて『まさか自分が』と思った。最後まで丁寧にやって良かった」と話した。部活動では1台のロボットを全員で作り上げ、「授業以上の技術を学べて、チームワークで支え合うことができた。収穫の多い3年間だった」と振り返り、4月からの社会人生活に目を向けた。
 同検定3級には同校の7人全員が合格し、うち丸山起明君(17)=電子工業科2年=が1位、田中洸介君(17)=電気科1年=が3位に入賞した。