政治・経済

県議選あす告示 定数2の塩尻市区は現新4氏出馬へ 選挙戦確実

 統一地方選挙前半戦の県議会議員選挙は31日に告示される。塩尻市区(定数2)には、3選を目指す無所属現職の続木幹夫氏(65)=洗馬、無所属新人で前市議会議員の丸山寿子氏(63)=片丘、共産党新人で看護師の柴田憲子氏(68)=広丘吉田、自民党新人で歯科医師の都筑文男氏(69)=同=が立候補を予定し、選挙戦となるのが確実な情勢だ。激戦を見込み、各陣営は支持拡大に努めている。

 続木氏は市内全域で支援者へのあいさつ回りを進め、「非常に良い感触を得ている」と語る。農業の経験や農協関連の職歴を踏まえ、持続可能な地域農業の推進などを中心に訴えてきた。告示後に向け「必ず議席を獲得する。気を引き締めて選挙戦に臨みたい」と力を込める。
 丸山氏はあいさつ回りや幹線道路沿いでの街頭活動を実施し、週末は商業施設の来店客向けに街頭演説をしてきた。育児・介護の経験や市議6期の実績をアピール、子育て支援や高齢者・在宅福祉の充実、環境保全政策を掲げ「一生懸命訴え、市民の皆さんと一緒に考えたい」と語る。
 柴田氏は市内全域で街頭演説を重ね、週末は集中的に行った。岸田政権の防衛費増額方針を批判、社会保障の充実を主張し「県民生活に直結する問題。平和と命、暮らしを守る政治を」と訴える。「共感してくれる人は増えている。国の悪政からの防波堤の役割を果たしたい」と話す。
 都筑氏はあいさつ回り、ミニ集会を精力的に重ね、幹線道路沿いでのつじ立ちも始めた。医療・福祉や子育て支援の充実、国道19号や153号、片丘バイパスなど道路の整備促進を訴える。地元の要望を県や国に伝えて実現する「パイプ役」になるとし「トップ当選を狙う」と意気込む。