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トレッキング楽しみ30周年 サークル「MTCこまくさ」

トレッキングを満喫し笑顔で写真に納まる会員

 松本を拠点とするトレッキングサークル「MTCこまくさ」が30周年を迎えた。ほぼ毎月1回ずつ里山や高原に出掛け、トレッキングを楽しんできた。コロナ後の光が見えてきた中、今年は我慢してきた県外遠征も再開しようと、ますます意欲的だ。

 「トレッキング」という言葉がまだ広く知られていなかった平成5(1993)年、信州大学教授が講師となった「野外ゼミナール」の受講生が母体となり、発足した。松本市や安曇野市のシニア世代を中心に約30人が所属し、貸し切りバスで現地まで出掛けている。
 コロナ禍の間は、バスを2台にして密を避けたり、出掛ける先を近場に絞ったりと、工夫しながら活動を維持してきた。今年は4年ぶりに懇親会付きの総会を開き、4月には山梨県の身延山に出掛けるなど、久しぶりに伸び伸び行動する計画だ。
 会長の白木晃史さん(71)=安曇野市三郷明盛=は「歩きながら見る眺望と花が『ごちそう』。わいわいと情報交換できるのも楽しい」と魅力を話す。発足時からの会員、千葉哲久さん(78)=筑北村坂北=は「役員の方が苦労しながら会を運営してきてくれた。皆さんの迷惑にならない限り続けていきたい」と話している。
 会員を募集している。年会費2万7000円(入会金2000円)の定額制で、1回の活動ごとの参加費は原則徴収しない。問い合わせは白木会長(電話0263・77・2903)へ。