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きらめく氷彫 フェス開幕 松本市中心街で29日まで

市美術館の中庭に展示されている氷の塔

 厳寒の街を氷の芸術で彩る国宝松本城氷彫フェスティバルが27日、松本市中心街で3日間の日程で始まり、市美術館(中央4)と松本駅お城口広場に氷彫がお目見えした。大手門枡形跡広場(大手3)や花時計公園(中央2)では制作実演があり、道行く観光客らの目を楽しませた。

 市美術館の中庭には高さ2・5メートルほどの氷の塔が展示された。塔の側面には細かい溝や凹凸が施されており、周りの景色を映したり透かしたりして水晶のようにきらめいていた。夫婦で訪れた松本市芳野の片岡澄子さん(70)は「数年ぶりに来た。氷の彫刻はきらきらしていてきれいで、なくなってしまうのがもったいない。土日も来られたら」と話した。
 28日には氷彫フェスのメインイベント「チャンピオンシップ」が松本城公園で開かれ、全国の氷彫師が作品制作の腕を競い合う。制作は午後5時からで、完成後の29日早朝にライトアップ展示が行われる。