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幻想氷瀑美 大寒の光彩 日義・旭の滝 ライトアップ

ライトアップされている「旭の滝」。流れ落ちる水しぶきが凍り付き、自然の造形美を見せる

 一年で最も寒い時期とされる大寒の20日、木曽町日義宮ノ越の「旭の滝」では一部が氷結し、厳冬が織り成す幻想的な氷瀑美が見られた。毎晩ライトアップもされ、青・黄・赤・緑と刻々と変化する照明が、昼間とはまた違った非日常的な空間を演出している。

 滝は南宮神社の境内にある。平成26(2014)年、地元の古老の証言や文献を基に、氏子ら有志が160年ぶりに復元した。ライトアップは、祭礼委員長として復元に携わった地元の巾恒美さん(76)が29年に始めた。
 厳しい寒さが続けば、落差約20㍍を流れ落ちる滝は、氷の覆いで水の流れが見えないほどになる。今冬は3分の2を覆うほどまで成長していたが、寒さが緩んだ今月中旬、氷の多くが落ちてしまった。巾さんは「来週は寒くなりそう。冷え込み次第では、再び氷が滝を覆う」と期待していた。
 ライトアップは2月末まで。南宮神社は、国道19号の巴淵交差点から福島方面に200㍍ほどの国道19号沿いにある。