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進む紅葉 東筑彩る

標高の高い山頂付近が徐々に色づき始めた聖山(19日、本社ドローンで撮影)

 秋が深まり、東筑摩郡内の山間地では木々の紅葉が本格化している。彩りが日に日に鮮やかを増し、訪れた人の目を楽しませている。

 麻績村では、聖山(1447メートル)山頂部が徐々に色づき、東側にある聖峠(約1300メートル)付近の上空から見晴らすと赤色や黄色に染まり始めた木々が麓とのグラデーションを描いていた。村観光課によると、今夏の猛暑の影響で紅葉ペースはやや遅れ気味。聖湖(約1000メートル)周辺は湖畔の木々が色づき始めたが、紅葉のピークは来週以降となりそうだ。
 山形村の清水高原(約1300メートル)にある宿泊施設・スカイランドきよみずの敷地ではモミジやシラカバ、ヤマボウシなどが色づき、来訪者の目を和ませている。施設支配人によると紅葉は例年より遅く、最近の冷え込みで一気に進んだ。見頃のピークはあと1週間ほどという。
 19日に仲間数人と訪れた大池幸一郎さん(77)=上大池=は「毎年来ている。青空と色鮮やかな紅葉が見られて満足」と笑顔を見せた。一帯では今後、カラマツが黄葉するほか、高原にある古寺・清水寺の境内でもモミジなどが見事に色づく。