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次女への思い込めた12点 穂高の原孝雄さん 塩尻で絵画展

原さんが描いた絵画を展示しているコーナー。著書も販売している

 元特別支援学校教諭・原孝雄さん(65)=安曇野市穂高=の絵画展が7月12日まで、塩尻市広丘高出の中島書店高原通り店で開かれている。生後間もなく脳性まひによる体幹機能障害と診断された次女・由香里さん(36)との日常を描いた4こま漫画の原画2点と、新たに描いた作品10点の計12点を飾っている。

 原さんは4こま漫画とエッセーを載せた著書『ゆかりんは四つ葉のクローバー』(東洋出版)を自費出版した。絵画展に並ぶ新作はペンと色鉛筆を用い、鳥に乗った由香里さんが空を舞う姿や、安曇野と思われる田園を描いた。同店の中島美智子さん(37)は「今できることを一生懸命行う由香里さんの姿から、明るく前向きな生き方が見えてくる。本や絵画の素晴らしさを多くの人に知っていただきたい」と願う。
 絵画展は入場無料。原画以外は販売している。7月8日午後2時から店で原さんが本に込めた思いを語る。2時半からはメッセージカードを作る体験講座があり、終了後はサイン会も。全て無料だが、講座のみ定員10人で事前に申し込みが必要。問い合わせは同店(電話0263・54・3968)へ。