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松本の熟年体育大が最後の卒業式 25年続いた事業に幕

臥雲市長から卒業証書を受け取る受講生(右)

 健康寿命延伸を目的に運動に親しむ「松本市熟年体育大学」の最後の卒業式が12日、市総合体育館で開かれた。平成9(1997)年度の開講以来、四半世紀にわたって事業を継続してきたが、近年はさまざまな場所で運動に親しむ環境が整ってきたため、25期生の卒業をもって事業の幕を閉じた。

 一昨年から2年間、集団運動プログラムや筋力トレーニングで体を動かしてきた40~80代の市民28人が最後の卒業生となった。卒業式では学長を務める臥雲義尚市長が卒業生代表の杉本久美子さん(64)に卒業証書を手渡した。
 臥雲市長は「卒業後も共に学んだ仲間との絆を深めながら、学びの成果を日々の生活に生かしてほしい」と式辞を述べ、市議会の芝山稔議長は「市議会としても、健康寿命延伸につながる人と社会の健康づくりのため役割を果たしていく」と語った。
 卒業生を代表して下田よし恵さん(59)が「学んだことを生かし、仲間づくりと健康維持を継続していきたい」とあいさつした。
 市熟大は多い時で120人の受講者がいたが、近年は運動教室の多様化で受講者が減少していた。熟大で学んだ人の総数は25年間で2896人に上る。