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村井のバローに「こども広場」 買い物時の預かり場所

オープンしたこども広場。子供たちは保護者の買い物中、エクセラン高校の生徒と工作を楽しんだ

 松本市のNPO法人・ホットライン信州は12日、同市村井町北2のスーパーマーケット・バロー南松本店内に、保護者が買い物中に子供を預かる常設の「こども広場」を開設した。食事提供と食料配布を行う「信州こども食堂」も随時開催し、新型コロナウイルス禍や物価高に打撃を受ける家庭への支援を一層強化する。

 同店は過去2回こども食堂を開いており、店舗の協力の下、ホットライン信州として初の「広場」開設にこぎ着けた。空きテナントだった約35平方メートルのスペースを活用し、ボランティアスタッフや地元の学生らが対応する。
 初日はエクセラン高校福祉科・ボランティア部の生徒8人が工作のワークショップを開き、大勢の家族連れでにぎわった。こども食堂も開かれ、同店が提供したパンや五平餅、赤飯などが配られた。バローホールディングス管理本部・サステナビリティ推進室の秋元武室長は「子供たちに食を通じた社会貢献ができてうれしい。他店舗にも広げていければ」と話していた。
 今後、ホットライン信州のボランティアスタッフが平日も常駐する予定だ。青木正照専務理事は「子供の笑顔があふれ、親が安心して買い物ができるスペースになれば」と願っていた。

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