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南木曽PR 学生目線で 名古屋外語大 移住冊子 桃介相関図作る

自分たちで作った南木曽町の移住に関する冊子(前列)や福沢桃介の人物相関図のパネルを掲げる学生たち

 南木曽町と包括連携協定を結ぶ名古屋外国語大学(愛知県日進市)の世界共生学部・地域創生科目を選択する学生7人が、南木曽町の移住や観光に関する資料を作った。昨年9月に1週間ほど町内に滞在し取材を行うなどして仕上げ、町の魅力発信につながることを願う。18日に学生5人らが町を訪れ、関係者と意見交換した。

 5人が移住に関するパンフレットを手掛け、残る2人は木曽川水系に多くの水力発電所を造った実業家で町内に残る別荘が記念館になっている福沢桃介(1868~1938)の人間関係の相関図を作った。
 パンフレットはA4サイズ8㌻。町にU・Iターンして開業した人たちを中心に10人ほどインタビューした内容をまとめた。子育て環境の充実ぶり、自然の豊かさなど魅力を紹介する。2年の伊神春香さん(19)は「大学生の自分たちだから伝えられる内容」を意識したといい「冊子が移住する方と町との架け橋になれば」と話した。資料は、町が参加する移住イベントなどで配布される予定だ。
 桃介の相関図は、2人が記念館でガイドから話を聞いた際、桃介に関係する人物が多く資料があった方が理解が深まるのでは―との思いから作った。2年の村越杏璃さん(19)は「世界的に有名な人物との関わりもあり面白い。より分かりやすくなれば」と願った。1人ずつ図を作り、計2種類のパネルを館内で展示する。相関図を載せたポストカードも冬季休館明けの4月ころから配布する。