すんき風味のビール試作 木曽町商工会青年部 漬け汁活用 今夏販売へ

クラフトビールの試作品を試飲する青年部員(1月27日)

 木曽町商工会青年部は、木曽の冬の郷土食として親しまれている「すんき」の漬け汁を活用したクラフトビールの開発を進めている。今夏の販売を目指して試作中だ。

 岡谷市の企業を通じてビール醸造所・エイトピークス(茅野市)に醸造してもらう。アルコール度数は5・5%。アルプス物産(木曽町新開)が製造するすんきの漬け汁を活用し、21インコーポレーション水源水事業部(同)の天然水も加える。
 このほど、町商工会館で開かれた青年部の月例会で試飲が行われた。部員らは「鼻に抜けるすんきの香りと、口の中に残る甘み。すんきが苦手な人も飲めそう」「軽くて飲みやすい。ちょうどいい」などと話していた。
 今後、ラベルデザインや商品の名称などを考えていく。広報開発委員会の奥村亮吉委員長は「木曽の話題になれば。ビールを通じて、すんきそのものの消費も増えたらうれしい」と話している。
 青年部は、これまで廃棄されてきた木曽の地域資源を有効活用する事業に取り組んできた。ヒノキの木端を活用した芳香剤に続く第2弾として、すんきの漬け汁を活用した商品開発になる。