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新島々駅わくわく待合室 室内新装 松本PRイラストや自然素材で

松本の魅力やクラフトをテーマに改修された待合室

 松本市内を走る鉄道・上高地線の新島々駅待合室が1日、リニューアルされた。従来は殺風景な空間だったが、コロナ禍の緩和で国内外の旅行客が増えることをにらみ、壁一面に松本の自然や特産品、レジャーをまとめたイラストを配すなどして沿線の魅力や旅のわくわくとした気持ちを感じられる場にした。

 クラフト(手作り)をテーマにした。自然素材を多く使い、木製の大型オルゴールも置く。イラストはライチョウやニホンカモシカといった松本に生息する鳥獣、スイカや日本酒など沿線の特産品をかわいらしくまとめた。
 上高地線を運行するアルピコ交通は本年度、観光庁の看板商品創出事業に採択され、沿線の魅力向上と沿線を周遊する観光プランの創出に取り組む。補助金約700万円を得て新島々駅の待合室を改修し、渕東駅などには駅周辺の風景を楽しむためのテーブルを設置する。沿線を巡るモニターツアーも行う。
 同社鉄道事業部の穂高恵子さんは「松本―上高地間の移動手段としてだけでなく、上高地線の沿線そのものを楽しめる場にすることで多くの人に利用してもらえたら」と話す。