政治・経済

山形村で盛んにみそ造り

指導員のサポートで大釜で大豆を煮る参加者たち
 山形村の山形農村情報センター(エポック館)の農産加工室で、みそ造りが盛んに行われている。例年12月から4月まで連日予約が入っており、地域住民や村内のグループが、和気あいあいと自家用のみそを仕込んでいる。

 1月中は各組3~6日で約10組の予約が入り、加工室がフル稼働している。20~23日には、下竹田の農家ら5~6人が仕込んだ。1軒あたり大豆13㌔程度、米10㌔程度の分量で仕込み、館の指導員のサポートで進めた。大豆を大釜でゆでる工程では、室内に豆の香りが漂った。蒸した米を台に広げて冷ましながらこうじ菌を混ぜ込んだ。大豆とこうじを混ぜ合わせてたるに詰め、9月ごろには食べられるようになるという。
 毎年利用する百瀬良子さん(62)=下竹田=は「仲間でわいわい手作りするのが楽しい。知り合いにあげても評判で、手作りのおいしさが伝わっていると思う」と笑った。「朝の始まりに、手作りのみそ汁を味わえて幸せ」と話す人もいた。みそ加工の合間に、自家用の豆腐、福神漬け、こんにゃくも手作りし、30年以上加工室を利用する農家の女性は「地場産品を生かした加工品は農家の楽しみ」と話した。