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安曇野市豊科高家の春日神社 境内に桜20本植樹 氏子総代「花見できる場に」

桜の苗木を植える参加者

 安曇野市豊科高家の春日神社で氏子総代が桜の植樹に取り組んでいる。境内のアカマツが松くい虫の被害に遭ってほぼ全滅してしまい、伐採後は殺風景になってしまったことに心を痛め、苗木を毎年植えてきた。16日は地元・熊倉地区の小学生らを招き、エドヒガンやアマノガワなど17種類20本を植えた。

 春日神社は高台にあり、境内が広大で北アルプスの山々を一望できるのが特徴。境内には立派なアカマツの林があったが、鳥居脇の1本を残して枯れてしまい、地元住民が費用を出し合って5~6年前に2年間かけて60~70本を伐採した。
 氏子総代は、アカマツが枯れ始める少し前に植えた桜を含め、これまでに60~70本を植えてきた。いずれは地元住民がお花見できる場所にしたい―と思い描いている。多様な桜を植えることで、開花時期がずれて花に親しめる期間が長くなるほか、色合いや咲き方の違いも楽しめる。
 氏子総代総代表の曽根原實さんは「あと5年、10年たったら立派になる」と成長を楽しみにしていた。植樹活動に参加した豊科南小学校6年生の佐藤凜さんは「大人になった時に記念に見に来てみたい」と話し、貴重な経験を喜んでいた。
 植樹活動は来年以降も継続していく。