地域の話題

松本の沙田神社 御柱祭が最高潮に 里曳きと建立祭

掛け声に合わせて曳行する三之御柱

 7年目ごとに催される松本市島立の沙田神社の御柱祭は24日、締めくくりとなる里曳きと建立祭が行われた。澄み切った青空の下、一之御柱から四之御柱までがそれぞれ各町会をゆっくりと曳行し、辺りに高らかな木遣り歌が響いた。神社にひきつけられ順番に建立されると、祭りの熱気は最高潮に達した。

 早朝に各御柱は安置所を出発し、子供からお年寄りまでが綱を引いて「ヨイショ、ヨイショ」と掛け声に合わせて町内を練った。合間には、子供たちが御柱の上に並んで木遣りを披露する場面もあり、住民たちが温かなまなざしで見守り、大きな拍手を送った。島立小学校2年生の遠山友梧君(7)は「綱を引くのはワクワクする。最後まで頑張る」と笑顔で歩いた。
 午後には境内で一之御柱からクレーンを使って建立された。多くの人が集まり、柱が立つ様子を見たり、スマートフォンで撮影したりしていた。御柱の前で順番に木遣りが披露され、幼い息子と一緒に歌う人もいた。
 御柱主任総代会議長の藤森潔さん(68)は「子供を含めて多くの人が参加してくれてありがたい。子供たちが伝統を引き継いでいってほしい」と話していた。