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朝露に輝くアヤメ 木祖の公園池で

鮮やかな青紫色のアヤメが見頃を迎え、池のほとりを美しく彩っている(30日午前7時すぎ)

 木祖村菅のあやめ公園池で、地元住民が大切に育てている約3万本のアヤメが見頃を迎えた。朝から晴れ間がのぞいた30日は、深い青紫色の花々が風にそよぎ、しっとりと水辺を染めていた。

 一帯はかつてアヤメが群生した湿地帯だった。昭和48(1973)年にため池が完成してからは、地元の人たちが岸辺にアヤメを植え、かつての面影を伝えている。
 今年は20日過ぎに咲き始め、ここ数日で一気に開花が進んだ。ノルディック・ウオーキングが毎朝の日課の健康運動指導士・辺見元孝さん(64)=菅=は、朝露をまとったアヤメにスマートフォンを向け「朝日に輝く高貴な紫。最高の朝に出合えた」と目を細めていた。