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「ありがとう」祖母への手紙が最優秀賞に 島立小4年の小林蒼君

祖母への手紙で部門最優秀作品賞を受けた小林君

 松本市島立小学校4年生の小林蒼君(10)が、小学生対象の「ありがとうの手紙コンテスト2022」で、中部・東海ブロック中学年(3、4年生)の部の最優秀作品賞を受けた。「おばあちゃんへ」と題し、昨年亡くなった大好きな祖母への感謝の気持ちを素直につづった作品が高い評価を受けた。

 昨年の夏休みの選択課題として取り組み、生前から近況報告の手紙を送っていた祖母を思い浮かべて書いたという。誕生日が1日違いで毎年一緒に祝った思い出などを振り返りつつ、今は大町の祖父母宅を訪ねてもいつも迎えてくれた優しい声が聞こえないと寂しさを表現し、審査員が「胸をうつ」一節だと講評した。
 小林君は受賞の知らせに「やったぁ、と思った」と喜び、祖母の仏壇に報告。「おばあちゃんも『ありがとう』って言ってくれていると思う」とはにかんだ。担任の下平恵里教諭は「思いやりがあり、気持ちのこもった文が書ける」と目を細めていた。
 コンテストは、コンビニエンスストア事業のファミリーマート(本社・東京都)が主催し、863の学校・団体から1万775点が寄せられた。松本市出身のジャーナリスト・池上彰さんが審査員長を務め、全国の7ブロックごとに、低学年・中学年・高学年に分けて審査し、各部門1点に最優秀作品賞が贈られた。中部・東海ブロックでは1600点の応募があった。