政治・経済

新しい働き方 朝日村でワーケーション体験

村内の名所を見学する参加者たち(光輪寺の薬師堂)

 休暇を楽しみながら仕事にも取り組む「ワーケーション」の体験会が21日、朝日村で3泊4日の日程で始まった。都市部の民間企業や個人ら5組6人がモニターとして24日まで村内に滞在。村ならではの体験や観光を楽しんだり、昨年4月に開設されたコワーキング施設「里山のオフィスASAHI」(古見)を活用したりしている。施設を生かした移住促進を進めようと、村と施設を運営するタジマモーターコーポレーションの連携で初企画した。

 初日はオフィスの見学があり、施設内にコールセンターのサテライト拠点を設けているAMUSE(アミューズ、本社・東京都)が事例を発表した。蛯谷仁営業部長は「当初は人材確保に不安があったが、無事に地元で確保できた。地域創生事業の一環として続けたい」と報告した。
 見学後は村内の名所や主要施設を巡り、炭焼きができるもくもく体験館、古川寺、光輪寺などを訪ねた。夜は村民とのバーベキュー交流もあった。
 観光やグルメなど日本各地の魅力を10言語で発信する訪日観光ウェブメディアを運営するMATCHA(マッチャ、東京都)の秋山幸代さん(31)、土居翔子さん(34)は「自然の中で仕事ができるのはぜいたく。地方拠点はより有益な情報発信や地域とのコミュニケーションに役立つのでは」と話した。東京都のIT関連企業に勤める吉岡辰也さん(35)は「家族で来ても楽しい場所。ワーケーションの推進活動に生かしたい」と話した。
 参加者はオフィス近くのコテージに滞在し、2日目以降はクラフト体験や森林浴、農産物直売所での買い物などを楽しむ。

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