政治・経済

松本で公民館・市民活動研究集会

分科会で地域行事の意義を語り合う参加者たち

 市民と行政職員が一堂に会して、地域課題を考え実践を学び合う「未来へつなぐ私たちのまちづくりの集い」が19日、松本市のMウイングを主会場に開かれた。本年度の公民館研究集会・地域づくり市民活動研究集会に位置づけて市、市教育委員会、市地域づくり研究連絡会が主催。地域づくりセンターや公民館の職員、自治会役員、PTAや市民団体の関係者や大学生ら約300人が明日の地域社会を展望した。

 伝統行事の継承や地域包括ケア、中山間地域の持続可能性など8テーマの分科会に分かれて意見を交わした。
 「地域行事って必要なの?」と題した分科会では、時代や世代で異なる地域への関わり方を挙げながら、地域行事の意義を考えた。
 少子高齢化やライフスタイルの多様化が進み、私生活への介入も疎まれる昨今は「(祭りや運動会など)交際や負担を伴う行事が浸透しない。イベント的な新しい要素が必要かも」といった意見が出た。一方、雪かきや安否確認など「住民自治が必要な場面は必ずある」とし「互いの顔が見える関係性の構築を未来に残して」との声が上がっていた。
 集いは「ポストコロナにおける地域再生」を副題に据え、石井山竜平・東北大学大学院准教授の基調講演や対談もあった。