政治・経済

こだわりチョコ多種多彩 バレンタイン商戦始まる

チョコレートを選ぶ親子(アイシティ21)

 中信地方の商業施設にバレンタインデー(2月14日)の特設コーナーが設けられ始めた。物価高の中でも販売はまずまずの出足だという。来店客に聞くと、予算は例年通りという人が多かったが、「贈り物は奮発」「予算は抑え気味。大切なのは気持ちでしょ」などさまざまな声が聞かれた。

 中信地区で最大規模の売り場を展開する、大型商業施設・アイシティ21(山形村)は19日にコーナーを設けた。客足は売り上げが過去最高だった昨年と比べて遜色はないという。有名店の新作、チョコレートの形やパッケージにこだわったものが人気で、入荷分が早々に完売したものもある。ゴディバやデメル、メリーなど各ブランドは原材料価格高騰を受け、昨年の夏から秋に定番品を数パーセント値上げしたところが多い。
 来店客にギフト、自分用を問わず1人当たりの予算を聞くと、1500円、2000円との回答が多かった。安曇野市内の40代女性は「夫と息子用に。量を取るか質を取るか迷い中」、自分用に購入した松本市内の50代女性は「この時期くらい値段を気にせず好きなものを食べたい」と話した。
 飲食店情報サイト「ぐるなび」の調査によると、購入金額は「昨年と変わらない」と回答した人が78・1%を占めた。ただ、選ぶ基準は、昨年は回答が少なかった「低価格」が4位に入り、逆に昨年4位だった「高級ブランド品」はランク外だった。