政治・経済

松本市がスポーツ本部新設 新年度 まちづくりの柱に

総合体育館内にあるスポーツ推進課の職場。来年度から「スポーツ本部」に格上げする

 松本市は、4月に行う組織再編について18日の市議会総務委員協議会に報告し、文化観光部のスポーツ推進課を「スポーツ本部」に格上げする、と説明した。令和10(2028)年に県内で開催される「国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会」への準備をきっかけに、スポーツが盛んなまちづくりを進める体制を強化する。(長尾浩道)

 本部には「スポーツ事業推進課」と「スポーツ施設整備課」を置き、基本的には本部長の判断で事業を進める。職員数は会計年度任用職員を含めて34人とし、現行の27人から7人増やす。
 国スポでは、陸上、サッカー、テニス、自転車など7競技が市内で行われる予定だ。同本部は総合体育館などの施設改修や、輸送・宿泊を含めた選手団の受け入れ準備を来年度から本格化させる。
 障害者スポーツの普及啓発も強化する。年10回行っている体験会の開催数を増やし、パラスポーツ選手の発掘も行う。3月末に廃止する熟年体育大学に代わり、障害の有無にかかわらず運動を楽しめる機会を充実させる。
 来年度から段階的に始まる公立中学校の運動部活動の地域移行に向け、受け皿となるスポーツクラブの調査などの準備も、教育委員会と連携して進める。行政管理課は「スポーツはまちづくりに必要不可欠な要素。国スポ後も継続して取り組みたい」とする。
 組織再編で本部と課が一つ増え、16部局7本部118課となる。全35地区の地域づくりセンターを6ブロックに分けて統括役の「ブロック長」を配置し、地域づくりの広域連携も図る。

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